モリヘイの歴史 HISTORY

1906

明治39年、創業者森 平右衛門は浅草花川戸で船舶用のロープ、滑車そして土地柄履物などを取り扱う商店を始めた。当時浅草六区では多くの芝居小屋や演芸場が軒を連ねていた。「商品を納めるだけでなく、舞台の仕掛けも作ってよ」と依頼されるようになる。手先の器用だった初代はお客様から頼まれれば、造作物も喜んで引き受け仕事をした。信頼関係が積み重なりご贔屓にしていただけたこと、これが舞台との関わりの始まりだった。

社歴 森平商店創業
設計・施工実績 大国座/市村座/明治座/昭和座/帝国劇場/東京劇場など

1946

終戦後の浅草は焼け野原だった。浅草ビューホテルのある場所に当時「松竹国際劇場」があった。人々の希望を乗せて再開するという目的で、資材のない中大規模な改修工事を行った。この時、電気機械に精通した2代目が、入手困難だった電動機を使った吊りものを納めた。これが本格的に舞台機構を始めるきっかけとなった。
仲間を集めること、資材を集めること、技術を磨いていくこと、営業先を見つけること全てが初めて挑戦することばかりだった。2代目は飛行機のエンジンを設計していた友人を誘い本格的に設計業務から行うことになる。その友人の子息もまた森平舞台機構の仲間になり、他界する最近まで同志であった。

設計・施工実績 浅草国際劇場/浅草松竹座/東急文化会館/東横ホール/木馬館など

1959

戦後復興に向かった日本経済がやがて高度経済成長期となる頃、国内で文化的な空間、エンターテイメント空間を作ろうという動きが盛んになった。例えば海外からオペラが来てもそれを上演する舞台がなかったのだ。
県民・市民会館が多目的ホールから専用劇場に変わっていくタイミングで、モリヘイは非常に多くの公共施設の設計・施工に携わることになる。
劇場だけではない。エンターテイメントの波はテレビをカラー化、ハイビジョン化と進化させ、人々は四角い箱の前で熱狂した。1953年2月、NHK総合東京が初のテレビ局として開局、続いて民放初の日本テレビが開局。全国のNHK放送局、日本テレビ、フジテレビ、東京12チャンネル(現テレビ東京)等、テレビスタジオの設計・施工に関わり、現在も大切な仕事の一つである。

社歴 1957 森平舞台機構株式会社設立
1959 埼玉工場開設
1963 名古屋出張所開設
1969 大阪出張所開設
設計・施工実績 国立劇場、東京文化会館、東京厚生年金会館/御園座/新橋演舞場/経団連会館/大阪厚生年金会館/熊本市民会館/オリンピック記念体育館
NHK東京、大阪、名古屋など/日本テレビ/東京放送/フジテレビ/関西テレビ/毎日放送など

1970

社歴 1978 北海道出張所開設
設計・施工実績 NHKホール/東京郵便貯金会館/名古屋郵便貯金会館/最高裁判所/日本青年館/パルコ劇場/abc会館ホール/青山会館/台東区立浅草公会堂など

1980

時代と共に、新築で施工した舞台の改修工事も増加して来る。これもモリヘイの大切な仕事の1つだった。
劇場と同じ公共施設で警視庁本部、大学講堂、ホール、体育館なども手掛けることになる。同時にホテルのホールや横浜赤レンガ倉庫、COREDO日本橋などの商業施設も施工し、人々の文化やエンターテイメントの多様な変化に対応してきた。

設計・施工実績 こどもの城青山劇場/秩父宮記念市民会館/足利市民文化ホール/俳優座劇場/熊本県立劇場/大宮ソニックシティ/赤坂プリンス/新高輪プリンス/ホテルオークラ/東京芸術大学/慶応大学/日本大学芸術学部など

1990

社歴 1990 富山出張所開設
設計・施工実績 新国立劇場/富山市芸術文化ホール/倉敷市芸文館/府中の森芸術劇場/鎌倉芸術館/日経ホール/よこすか劇場/二期会新会館/横浜ランドマークホール/さいたま市消防本部/高知県美術館/川越プリンスホテル/成城大学など

2000

そしてモリヘイには何よりも譲れない「安全第一」という使命がある。企業として組織化を強化するために品質マネジメントシステムISO9001を取得した。さらに社員や協力会社の方たちの安全に働く意識が高まるよう「安全衛生推進室」を開設した。年2回安全大会を開催し、高いレベルでの情報共有をするとともに、当たり前で見落としがちなことを再確認する機会を設けている。

社歴 2003 九州出張所開設
2004 ISO9001を取得
2012 安全衛生推進室開設
2015 東北出張所開設
2016 創業110周年
設計・施工実績 NHK放送技術研究所/日本テレビ汐留新社屋/テレビ朝日新社屋/朝日放送新社屋/横浜赤レンガ倉庫1号館/豊洲キュービックガーデン/イイノホール/ヒカリエホール/石川県立音楽堂/倉敷作陽大学音楽堂など

現在

ゼロからのスタートで苦労しながら、しかし多くの方々の協力を得ることが出来、数多くの有名な施設・放送局の舞台機構を手掛けてきた。今までに携わった設計施工や改修、保守点検数は1000件を超える。
全ての経験や実績は会社の財産であり、お客様を大切にするとともに、いつも新しい発想を持ち、挑戦をし続ける人を育てる。今までもこれからも森平舞台機構のテーマである。