感動を支える伝統と革新

01. 舞台機構とは

舞台において超自然現象を表現したり、急速な場面転換をはかったり、音響や照明の効果を高めるために、「機械を動かす仕組み作りをすること」です。手動・電動・油圧などにより駆動させる「演出効果用の機構・機械装置」のことを言います

新国立劇場 中劇場

新国立劇場 中劇場

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02. 吊物機構

緞帳(どんちょう)や幕類、大道具、背景、照明器具、スピーカー、スクリーンを吊り下げ、必要に応じて昇降させる機構のことです。

東広島芸術文化ホールくらら

東広島芸術文化ホールくらら

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03. 床機構

舞台床を昇降、横行、回転する機構のことです。出演者や大道具を奈落から舞台に登場させる「迫り」や、オーケストラを収納し昇降させる「オーケストラピット」、側舞台から登場させる「移動床」、舞台が回転する「回り舞台」など数々の機構があります。

国立劇場 小劇場

国立劇場 小劇場

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04. 客席・音響可変機構

声楽や吹奏楽、クラッシック音楽など音を反響させる役目の「音響反射板」、短時間で舞台と客席のレイアウト変更を可能にする「客席可変可動機構」、オーケストラや講演会など用途によって残響時間を可変する「残響可変機構」などがあります。

東京文化会館

東京文化会館

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05. 操作・制御システム

操作卓とは舞台機構を動かすための操作部品・表示装置を配置した「コンソール(入出力装置のセット)」です。コンピュータ制御が主体ですが、マニュアルの切り替え、非常時の緊急停止機能など安全性を考慮した全体システムを構築しています。
また、危険が生じた時も緊急停止ができるように、舞台袖や奈落などに操作盤を置き、非常停止ボタンを設けています。

富山市芸術文化ホール

富山市芸術文化ホール

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06. 安全システム

機構ユニット、操作機能、機構動作時のインターロック回路、伝送制御ラインなど総てに対し、安全性を第一にシステム構築をしております。また迫開口時の「転落防止機構」、万が一捲上機が誤作動した際の「強制遮断機構」、ワイヤ捲取り部での「挟まれ巻き込まれ防止対策」など、事故防止を心がけています。

南陽市文化会館

南陽市文化会館

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